【現場の風】「ヘルシアコーヒー」新規客を開拓

2013.9.29 05:00

 □花王ヒューマンヘルスケア 事業ユニット ブランドマネジャー・小出敏治さん(43)

 --4月に発売した特定保健用食品(特保)の「ヘルシアコーヒー」が好調だ

 「7月末時点での累計売上本数は3079万本と、単品サイズ500ミリ以下の特保飲料で売上本数1位となった。年間の出荷目標だった150万ケース(1ケース30本)も達成し、目標を2倍の300万ケースに引き上げた」

 --ヒット商品となった要因は

 「常用される飲料のコーヒーで、無理なく体脂肪を消費できることが受け入れられている。購入者の75%は『ヘルシア緑茶』などヘルシアシリーズをそれまで飲んだことがない人たちで、新規ユーザーを獲得できたことも大きい。缶コーヒーを1日に4、5本飲む人が、1本くらいは健康的なものに変えようと考えたようだ。しかも、他の特保飲料のように成分を添加するのではなく、コーヒー本来の成分を最大限引き出した『コーヒーから生まれた健康コーヒー』で、本来の味わいも楽しめる」

 --購買層や販売チャンネルの傾向は

 「通常の缶コーヒーはターゲットが男性で、女性の購買比率が18%程度なのに対し、ヘルシアコーヒーは24%と女性の購入も多い。年齢層は代謝が落ち始める30~40代が中心だ。販売チャンネルの5割はコンビニエンスストアだが、スーパーも多い。また、健康をキーワードにドラッグストアで購入する人も増えており、販売を押し上げる一因になっている」

 --特保飲料事業の方向性は

 「常用される飲料としての幹をしっかり築いていくことだ。現在は、コンビニなどで買って外で飲むということが多いが、今後は家庭で普通に飲む飲料としての形態を模索していく。お茶やコーヒーのように飲用頻度の高いものに着目し、商品ラインアップを拡充することも検討していく」

                   ◇

【プロフィル】小出敏治

 こいで・としはる 早大一文卒。1993年花王入社。業務品事業、家庭品販売、生理用品ブランドマネジメントの担当を経て、2012年3月から現職。東京都出身。

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