放射能汚染土壌97%を減容 JNCなど3社がシステム開発

2013.9.21 07:00

 チッソ傘下の事業会社、JNC(東京都千代田区)など3社は20日、放射能により汚染された土壌の浄化・減容化システムの共同開発に成功したと発表した。汚染土壌の97%以上を浄化できるといい、今後、実用化へさらに研究開発を進める。

 開発されたシステムは、まず汚染土壌と水を15分間すりもみすることで放射能濃度を低減。塩酸や塩化マグネシウムといった入手しやすい化合物を主成分とした洗浄剤を使い、これまで高温処理が主流だった洗浄を、常温常圧の状態でできるようにした。その後、溶出されたセシウムを鉄分に取り込み、これを磁石で回収することにより、短時間での対応を可能とした。

 一連の作業について、時間や回数を調節することで、汚染濃度にかかわらず減容化することができる。

 これまでは粒の直径が0.075ミリ以上の「粗粒分」と呼ばれる粒を浄化する技術が主だったが、今回のシステムでは、それより小さい直径の「細粒分」の浄化も可能という。

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