通販ギフト各社が「体験型商品」のラインアップを拡充している。儀礼的な色彩が強かった中元・歳暮が、有人や知人にプレゼントを贈る「ギフト」と位置づけられる傾向が強まっていることに加え、「ご褒美」として自分で利用するケースが増えていることが背景にある。16日には贈答品需要が膨らむ「敬老の日」も控え、各社はユニークで質の高い商品を競い、顧客の掘り起こしを狙っている。
大手のフェリシモは、落語家の古今亭志ん輔さんに3日間「弟子入り」する体験型ギフト(10月12~14日開催、4万5000円)を売り出した。東京・浅草の貸席で寄席囃子(はやし)などの指導を受ける内容で、落語ファンにはたまらないプランだ。
4月に大阪で上方落語の林家染丸さんを講師に初めて催したところ、10~60代と幅広い層の男女が参加する盛況ぶりだったことから、第2弾として企画した。京都での「巫女(みこ)体験」や鉄道ファンを狙った「小型ジオラマ制作体験」も予定している。