【ワシントン=柿内公輔】米アップルは10日、スマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の新モデル「5s」と廉価版「5c」を発表した。日米など9カ国で20日から発売する。「5s」は高い処理能力が売り物で、「5c」の投入は競争が激化する新興国市場での販売強化が狙い。
アップルがアイフォーンの新機種を発表するのは、昨年9月に発売した現行機種「5」以来、1年ぶり。
米カリフォルニア州クパチーノのアップル本社で開かれたイベントで公開された「5s」は、「5」の後継モデルで、データ処理の速度を高め、高性能のカメラを搭載。セキュリティー強化のため、指紋認証機能も導入した。米国での価格は「5」と同じで最低199ドル(約2万円)から。
アップルのクック最高経営責任者(CEO)は「最先端のテクノロジーを凝縮した」とアピールした。