【ワシントン=柿内公輔】米半導体大手クアルコムは4日、腕時計型の携帯端末「Toq(トック)」を米国で10月上旬に発売すると発表した。韓国のサムスン電子も腕時計型端末「ギャラクシーギア」を同日発表し、世界的な開発・販売競争が激化しそうだ。
トックはスマートフォン(高機能携帯電話)と連動し、通話やメールのほか音楽も楽しめる。太陽光の下でも見やすいディスプレーを採用し、一般的な使用環境でバッテリーは5日間持続。価格は300ドル(約3万円)前後になる見通し。
ギャラクシーギアは本体にスマホの機能が組み込まれ、カメラも搭載。日米では10月、その他の地域では今月25日に発売される。価格は299ドル。サムスンは「携帯機器を頻繁にチェックする手間から解放される」とアピールする。
腕時計型端末は米アップルや米グーグルも開発中とされ、成長株のIT機器として注目を集めている。