「第3の道」中堅航空の苦悩 LCC台頭で価格の優位性崩れ (1/3ページ)

2013.8.31 18:15

航空各社のお盆期間(8月~18日)の搭乗率

航空各社のお盆期間(8月~18日)の搭乗率【拡大】

  • 大阪・道頓堀名物「くいだおれ太郎」と関空-福岡線の開設を発表するスターフライヤーの米原慎一社長(右)ら=7月30日、関西国際空港

 格安航空会社(LCC)の台頭で危機感を強めている中堅航空会社が、生き残りをかけた新たな料金戦略に乗り出した。スターフライヤーは10月就航の関西国際空港-福岡空港で片道最安を4500円に、スカイマークも今年から座席限定の割引運賃で主力路線の最低価格を1万円とした。LCC並みの“価格破壊”はできないが、LCCより高いサービスと大手より安い運賃で“存在感”をアピールし、大手でもLCCでもない「第3の道」を模索している。

 「サービスなら上」

 「高品質なサービスをお求めになりやすい価格で提供する。それが『ハイブリッドエアライン(いいとこ取りの航空会社)』のサービスだ」。7月30日、関空に駐機した機内で、スターフライヤーの米原慎一社長は“決意表明”した。

 この日は関空-福岡線を10月に開設し、片道運賃は最安4500円で提供すると発表。ただ、この路線はLCCのピーチ・アビエーションとジェットスター・ジャパンが最安3500円前後で提供。価格ではどうしても見劣りする。

LCCが見限った“要素”を突く作戦に出た

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