パナソニックが、国内の個人向けスマートフォン(高機能携帯電話)事業から撤退する方向で最終調整に入ったことが29日、分かった。唯一のスマホ生産拠点であるマレーシア工場の操業を2013年度中に停止する。
パナソニックは個人向けスマホの唯一の供給先であるNTTドコモに対し、今冬の新製品供給を見送ると伝えた。来春以降の供給は今後協議する方針。パナソニックの携帯電話事業は13年4~6月期連結決算で54億円の営業赤字に陥り、事業の見直しが迫られていた。
ただ、今後も企業向けスマホはマレーシア工場以外で生産して国内外で売り、従来型携帯電話は北京工場で生産し国内販売を続ける。