運転開始を待つ太陽光パネル。これとは対照的に、意図的に建設が遅れているケースもある【拡大】
太陽光発電の場合、非住宅用(出力10キロワット以上)の買い取り期間は20年で、価格は2012年度が1キロワット時当たり42円だったが、13年度は37.8円に引き下げられた。
運転開始の遅れは、太陽光パネルが品薄状態で発注から引き渡しまで1年程度かかっていることが主因と経産省はみている。ただ、買い取り価格は設備認定の取得時点で決まるため、価格が高めなときに認定を受けておき、発電設備が値下がりするのを待ってから建設を始めることで、より高い利益を狙う業者の存在も指摘される。
経産省は調査期間などの詳細は今後詰めるが、一定規模以上の非住宅用の太陽光発電が対象となる見通し。着工が遅れている案件について発電設備の発注の有無などを調べ、運転開始が遅れる理由を把握する考えだ。