トヨタ自動車は26日、ダイハツ工業と日野自動車を含む上期(1~6月)のグループの世界販売台数が前年同期比1.2%減の491万1000台だったと発表した。2年ぶりのマイナスとなったが、この結果、米ゼネラル・モーターズ(GM)、独フォルクスワーゲン(VW)を抑え、上期として、2年連続で世界一となった。
北米市場5.4%増
トヨタ単体の販売台数は、0.5%減の439万台だった。エコカー補助金の反動減で国内販売が12.0%減の80万6745台となったほか、尖閣諸島(沖縄県石垣市)の国有化で日中関係が悪化したことによる影響が続き、中国販売は5.8%減の41万7000台と落ち込んだ。ただ、北米市場が5.4%増の120万6000台と伸びたため、全体の減少は微減にとどまった。
一方、販売台数ではトヨタに及ばなかったものの、2位のGM、3位のVWは販売を伸ばした。GMが3.9%増の485万2848台、VWは、5.6%増の約470万台だった。
両社とも、日本勢が伸び悩む世界最大市場の中国でシェアを伸ばしたことが大きい。国内勢では、日産自動車が3.8%減の252万4499台、スズキが4.0%減の138万台だった。