2013.7.14 14:31
ファイル共有ソフト「ウィニー」開発者として知られる東大情報基盤センター特任講師、金子勇さんが6日夜、急性心筋梗塞のため42歳の若さで亡くなった。ウィニーの公開によって著作権法違反幇助(ほうじょ)罪に問われながら、最高裁で無罪を勝ち取った金子さん。天才プログラマーの突然の死は、ネットの世界に衝撃を与えている。
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「暇なんで(中略)2chネラー向きのファイル共有ソフトの一つを作ってみるわ」
平成14年4月1日、巨大掲示板2ちゃんねるに書き込まれたこの一言から、ウィニー劇場の幕が開いた。約1カ月後に公開されたのは、利用者のパソコン同士を匿名性を保ったままつなぎ、直接データをやりとりするソフト。先の書き込み番号が47番だったことから開発者は「47氏」と呼ばれ、その技術力と発想力が称賛された。それが金子さんだった。