2013.7.4 07:00
パナソニックは、自動車の衝突防止用レーダーなどに使われる「ミリ波」といわれる周波数帯の電波を使い、毎秒1ギガ(ギガは10億)ビットの超高速無線通信を、業界最小の消費電力で行う技術を開発した。
現在の無線LAN規格、WiFi(ワイファイ)と比べ、通信速度は10倍の速さで、電池消費量は20分の1程度に減らせる。
実用化すれば、1時間のフルハイビジョンの映像データを10秒以下で高速転送できるようになるといい、同社は平成26年夏の事業化を目指す。
パナソニックは、スマートフォン(高機能携帯電話)など向けに、大容量のデータを無線通信で高速伝送するギガビット通信に対応した部品の小型化・省エネ化に着手。
従来はアナログチップが主流だった電波送受信と信号処理の主要部品を、消費電力の少ないLSI(高密度集積回路)でデジタル化し、小型・省電力化を果たした。