クレジットカード各社が顧客層の拡大に躍起になっている。クレジットカードの利用金額は年々増加するものの、カードの発行枚数は頭打ちで、特定のカードに決済を集約する動きが進んでいるためだ。これまで手薄だった分野でサービスを強化して、顧客を確保する流れが加速しそうだ。
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の三菱UFJニコスは「VIASO(ビアソ)カード」を3月に発行した。
インターネットで買い物をすると高いポイントが付与され、1年間に獲得したポイントを現金に還元して年1回自動的に払い戻す仕組みでお得感を強調。これが受け入れられ、申込件数は1日約300件と好調に推移する。
MUFGは富裕層に強みをもつが「ネット利用に慣れた20~30代を開拓」(柴崎邦彦・商品開発部長)し、グループの顧客層を広げる狙いがある。