2013.6.4 08:00
インタビューで報道陣の質問に答える米倉弘昌経団連会長=3日、東京都千代田区【拡大】
経団連の米倉弘昌会長は、2期4年の任期最終年を迎える4日の定時総会を前にフジサンケイビジネスアイなどのインタビューに応じ、安倍晋三政権によるアベノミクスについて「日本経済への期待を明るくした」との見方を示した。自らの後任会長に関しては製造業出身の経営者が望ましいとの考えを示した。
--アベノミクスをどう評価するか
「行き過ぎた円高の修正と株価回復で、日本経済の将来への期待を明るくした。ビジネスのための政治をしてくれる。東京株式市場で日経平均株価は大幅反落しているが、アベノミクスの副作用と考える必要はない。成長戦略を早く取りまとめて着実に実施に移すことだ」
--残る1年の課題は
「足元の明るい兆しを日本経済の本当に力強い、持続的な成長に結びつけていくことだ。政府に環境作りをやってもらい、実行部隊である経済界が企業活動を拡大するように取り組んでいく。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)など複数の経済連携交渉が一刻も早く妥結するようサポートし、財政健全化やエネルギー政策も提言する」