同社は今後、中国3拠点の生産を縮小する。縮小分を補うために、滋賀県草津市の冷蔵庫・エアコン工場と静岡県袋井市の洗濯機工場で、部品製造の装置を新設したり、従業員の労働時間を増加させるなどして生産を拡大する。
業務用空調機器などを製造していた群馬県大泉町の拠点でも、家庭用エアコンの生産開始を検討し、3製品の国内生産を最大で計280万台増やす考えだ。高見社長はまた、2015年までに欧州で白物家電の生産工場を設置するという、これまでの方針を修正。事業買収などを優先するため、大型投資は先送りする方針を示した。
一方、高見社長は、国内で、スマートフォン(高機能携帯電話)で操作できるよう通信機能を備えた「スマート家電」の販売を強化する戦略も強調した。スマート家電の商品数を昨年度と比較して倍にし、これまで対応していなかった米アップル社のスマホ「iPhone(アイフォーン)」で操作できるスマート家電の販売を検討する。