2013.5.30 08:00
インドのシン首相(左)と共同声明の署名文書を交わす安倍晋三首相=29日、首相官邸【拡大】
安倍晋三首相とインドのシン首相が、高速鉄道計画の共同調査や原子力協定交渉の再開で合意したことで、政府が成長戦略の一つと位置付ける鉄道や原発などのインフラ輸出に弾みが付く。
台湾に続き海外で新幹線を受注する可能性が大きくなったほか、東日本大震災後に原発輸出交渉で出遅れていた日本にとって巻き返しの大きなチャンスとなる。国内市場が頭打ちのなか、官民一体でインフラ輸出を強化する。
「新幹線の輸出に向け大きく前進した」。国土交通省の幹部は、インドとの高速鉄道計画の共同調査に期待を寄せる。
日印首脳会談では、インド最大の都市ムンバイと工業都市アーメダバードを結ぶ高速鉄道計画で安全性や費用などについて共同調査することで合意した。