大阪市内に外資系ホテルが続々と進出している。6月にJR大阪駅北側の複合ビル群「グランフロント大阪」(北区)に英国系高級ホテル「インターコンチネンタルホテル大阪」が開業するなど高級ホテルの進出が相次ぐ。新規開業ホテルも迎え撃つ老舗ホテルも「東京に比べて1泊4万円台からの超高級ホテルは少なかった」と強気の構えだ。グランフロントに新たな国際会議場が誕生したことなどで、「国内外のVIPがより大阪に集まりやすくなる」との皮算用もある。本当に供給過剰に陥らないのだろうか…。
もともと「供給不足」
大阪市内では、インターコンチネンタルのほか、高さ日本一のビル「あべのハルカス」(阿倍野区)には平成26年春、「大阪マリオット都ホテル」がオープン。朝日新聞社も、29年完成予定のツインタワー(北区)に高級ホテルを誘致する方針を打ち出しており、まさに外資系ホテルの進出ラッシュだ。
大阪ではザ・リッツ・カールトン大阪(北区)やセントレジスホテル大阪(中央区)などの外資系の超高級ホテルが既に開業しており、顧客争奪戦は必至とみられる。