ソニーは13日、薄くて軽い13.3型のデジタルペーパー端末を開発したと発表した。A4の文書を文字のサイズやレイアウトを変えることなく閲覧したり、付属の電子ペンでメモを書き込める。今年度中の商品化を目指しており、紙のデジタル化を後押しすることで、法人向け需要を掘り起こしたい考えだ。
プラスチック基板に電子ペーパーを搭載し、大画面ながらも厚さを6.8ミリ、重量を358グラムに抑えた。画面に触れてページ送りなどの操作ができる。公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」に接続し、ネットワーク経由で端末間などでファイルを共有することもできる。
ソニーは今秋から早大、立命館大、法政大とともに試作機で実証実験に取り組む。端末を使って学生が資料を共有するほか、リポートを提出したり添削を受けることを想定している。