また、早期の経営再建に向け、会長兼最高経営責任者(CEO)にオムロンの作田久男会長を充てる人事を正式発表。鶴丸社長は続投する。鶴丸社長は作田氏について「経営者としての高い力量と経験はルネサスの力になる」と期待を示した。
ルネサスは増資とともに、1万人規模の人員合理化や国内生産拠点の半減などの構造改革を進めている。この日、業績予想をはじめ構造改革の進展や黒字回復への道筋についてルネサス側は具体的に話すことはなかった。
課題が山積する中、政府が出資する革新機構が大株主となり主導権を握るルネサスの再建に失敗は許されず、新たな経営陣にはより迅速で抜本的な判断が求められている。