弘前大とサンスターは22日、藍染めの染料として使われるタデ科植物「タデアイ」から、スキンケア製品に応用できるエキスを高純度で抽出する独自技術を開発するとともに、このエキスが女性の月経周期に伴って繰り返す吹き出物を減らす効果があることを確認した、と発表した。
弘前大とサンスターは、20~39歳の女性計77人を対象に、新技術で抽出したエキスを配合したせっけん・化粧水・クリームの使用試験を実施。使用前と使用後の各4週間に、額や顎など吹き出物ができた部位数を記録してもらった。
このうち、月経周期に伴って吹き出物ができる25~39歳の19人について、エキス配合の化粧品を使うと月経前の1週間にできる吹き出物が減ることが確認されたという。
黄体ホルモンが分泌される月経前は皮脂分泌が促進されるといわれており、皮膚表面に常在する真菌で皮脂を栄養源とする「マラセチア属菌」が増殖しやすい。タデアイのエキスに含まれる「トリプタンスリン」という物質はマラセチア属菌に対する高い抗真菌活性があり、これを用いたスキンケアが周期的な肌トラブルの改善に役立つと考えられるという。