緊迫の度を深める朝鮮半島情勢。弾道ミサイル発射や核実験、武力攻撃の可能性に言及するなど、挑発をエスカレートさせる北朝鮮に対し、各メディアはその一挙手一投足に注目している。一方、日本のネットでも北朝鮮の言動は高い注目を集めているが、それは少し違った理由からのようだ。ネットで盛り上がる「無慈悲な北朝鮮」とは-。
「(核攻撃を含む)無慈悲な作戦が最終的に承認」。今月4日、朝鮮人民軍の発表した談話が報じられると、その極めて激しい挑発的内容にもかかわらず、ツイッターや各種掲示板の反応は意外に冷静だった。「また、無慈悲シリーズか」-。
この反応は、北朝鮮の対外宣伝で「無慈悲な」という修飾語が多用されるところから来ている。最近の報道を拾っただけでも、「米の核による脅迫には無慈悲な核攻撃で応える」(3月29日、朝鮮中央通信)、「(韓国に対し)無慈悲の報復行動」(3月13日、同)、「(米国の対北金融制裁に対し)無慈悲な懲罰と第2、第3の連続的措置で対応」(2月14日、労働新聞)などなど。