中国KFC、売り上げ16%減 抗生物質問題に鳥インフル追い打ち

2013.4.13 08:00

 鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)への感染者が増える中国で、外食チェーンの「ケンタッキー・フライド・チキン」(KFC)が打撃を受けている。12日付の中国紙、東方早報などによると、中国での3月の売り上げは前年同月比16%減と落ち込んだ。

 東方早報によると、KFCなどをチェーン展開する米外食大手ヤム・ブランズは、中国のKFC売り上げが3月に続いて、「4月第1週にも大きなマイナスの影響があった」と明らかにした。

 中国本土での感染者は12日段階で上海市と江蘇、安徽、浙江の3省に限られる。同社は「正しく調理されたチキンは安全」とPRしているものの、感染ルートの特定も進まない中で、各地で消費者が「チキン」を敬遠したようだ。

 KFCは昨年、山東省の業者から調達した鶏肉から基準を上回る抗生物質が検出される問題が発覚。鳥インフル問題で“ダブルパンチ”をくらった形だ。(上海 河崎真澄)

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