2013.4.11 08:00
携帯電話の輸入額【拡大】
携帯電話の輸入超過に歯止めがかからない。2012年の輸入額は統計開始以来初めて1兆円を超えた。
海外メーカーの国内での販売増とともに、国内勢の生産も海外への移転が進んでいるためだ。テレビやパソコンといった他の製品も海外生産が広がり電機業界全体の輸入額から輸出額を差し引いた赤字幅が拡大している。安倍政権発足以降、急速に進む円安を背景にした輸出増の効果も限定的になりそうだ。
情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)などの統計によると、12年の携帯電話の輸入額は前年比52.7%増の1兆1192億円となった。
一方で輸出額は24億円で、貿易赤字額は1兆1167億円までに広がった。輸入拡大の原因は、海外製のスマートフォン(高機能携帯電話)の販売増加と日本メーカーの海外への生産移転だ。