「スーパージャンボ(巨象)」の愛称を持つA380は、史上最大のサイズに世界初の総2階建てで、ファースト、ビジネス、エコノミーの3クラスなら525席が搭乗可能。同社による最新の想定では、まずは成田空港と米ニューヨークを結ぶ路線に就航する見通し。将来的には就航都市を4~5に増やし、国内線と国際線の売り上げを半々にする青写真を描く。
日本と欧米主要都市を結ぶ路線は、全日本空輸や日本航空の金城湯池で、真っ向勝負しても勝ち目は薄い。そこで考え出したのが、大量の客を運べる超巨大機のA380を導入して1席当たりのコストを下げ、合わせて全席をエコノミーより座席間隔が広いプレミアムエコノミーとビジネスに限ることだった。
A380ならそれらに限定しても380席程度を確保できる。想定する料金はビジネスで40万円以下、プレミアムなら20万円以下。ビジネスで50万~100万円する日系大手の半値以下だ。同社は約6割の搭乗率で利益を出せるとみている。