3月下旬にプラグインハイブリッド車(PHV)「アウトランダーPHEV」のリチウムイオン電池に異常が見つかった問題で、三菱自動車は10日、調査の途中経過を明らかにし、検査工程で過度の衝撃がかかったことで、電池のセル内部に変形が起こったことを確認したと発表した。
ただ、電池がショートしたり溶けたりしたこととの因果関係は断定できておらず、4月末まで調査を続けて原因を究明する。
同社によると、従業員がセルを異物混入検査の機械に乗せるときに想定以上の大きな衝撃を加えたため、セルの正極に目に見えない範囲の変形が認められたという。
中尾龍吾常務は「(セル内部の変形は)不具合の可能性のひとつであると考えているが、ショートや溶損にどういう影響を起こしているのかを再現試験で確かめる」としている。