スクウェア・エニックス・ホールディングス(HD)は26日、2013年3月期の連結最終損益について、従来予想の35億円の黒字から、130億円の赤字に転落する見通しとなったと発表した。最終赤字は2期ぶり、過去最大の赤字幅となる見込み。
欧米で家庭用ゲーム機向けの大型ソフトの販売が伸び悩んだことが主な原因。営業損益見通しは75億円の黒字から、60億円の赤字へと引き下げた。03年4月の同社発足以来、初めての営業赤字となる。
同社の和田洋一社長はこの日の記者会見で、6月の任期満了をもって経営から退き、後任に松田洋佑最高財務責任者(CFO)を当てる人事を発表した。その他の経営陣も刷新する。いずれも6月の株主総会で正式に決定する。業績悪化を受け、事実上の引責辞任となる。
和田氏は6割、本多圭司副社長と松田氏は4割、来年度の年俸をそれぞれカットする処分も併せて発表した。