フジ・メディア・ホールディングスと伊藤忠商事は22日、テレビ番組などをアジア各国向けに放送するコンテンツ事業を共同展開すると発表した。新会社「エフ・アイ・メディア企画」を折半出資で設立し、4月から日本やアジアの商品を紹介するテレビ通信販売に乗り出すとともに、音楽番組を日本のフジテレビのほか、インドネシアや韓国、タイ、台湾のテレビ局で放送する。
テレビ通販ではアジア各国のランキングトップ商品を実演販売。一方で日本の人気商品をアジアに紹介する。アジアの人気アーティストが来日し、東京のフジテレビの施設で収録するほか、オーディション番組も計画する。番組は著作権の権利調整を行った上で各国で放送する。新たなコンテンツビジネスモデルも共同で開発する。商品の配送は伊藤忠がもつ国内外の物流網を活用する。
日本政府はコンテンツ輸出を支援しており、民放と商社が共同でアジア展開を図る事例が広がりそうだ。