ウォーターダイレクト 宅配水、国内外で販売強化

2013.3.21 08:00

 富士山麓から採った天然水の宅配事業を展開するウォーターダイレクトは、国内外の営業体制を強化する。

 同社は家電量販店や大手百貨店、大型ショッピングセンターで、実際に機器を置いて商品説明を行うデモンストレーション販売に力を入れている。従来は関東が中心だったが、中部や関西、九州地域へと拡大。今後は広島と仙台に拠点を置いて中四国や東北での営業活動を強化していく。

 また、カタログ通販やウェブ、テレビ通販といったデモンストレーション以外の手法も積極的に活用。営業利益率の向上を図る。

 海外についても、宅配水市場が増加傾向にある点を考慮。販路の開拓に力を入れる。すでに台湾に拠点を開設しており、「コスト競争力をつけて海外展開を進めていきたい」(伊久間努社長)としている。

 同社は2006年に設立。ユーザーにはサーバーを設置してもらい、使用後は廃棄できるペットボトルに非加熱処理を施した水を詰め込み、宅配するという事業モデルを展開している。サーバーは卓上型や「ハローキティ」タイプ、インテリアを重視した機器など多様なものを取りそろえており、事業も順調に拡大。13年3月期の売上高は前期比28%増の70億円となる見通しだ。

 こうした実績を踏まえ、宅配水事業として初めて、東証マザーズに上場。また、伊久間社長は企業再生を行うリヴァンプ(東京都港区)の出身で、リヴァンプにとっても初の上場会社となる。

 東京電力福島第1原発の事故によって、水の安全性に対する関心が高まり、宅配水市場のシェアは順調に拡大。同社によると、11年の市場規模は830億円の見込みで、16年には1.5倍の1250億円まで拡大する見通しだ。

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