2014年新卒者の就職活動をめぐり、対面型のセミナーを減らす一方で動画を配信するなど、インターネット上で「会社説明会」を行う大企業が増えたことが、リクルートキャリアの調査で12日わかった。採用期間が短くなる中、プロセスの効率化を図る企業側の動きが数字に表れた。
調査は941社が対象。前年と比べた会社説明会の実施状況を質問した。その結果、従業員5000人以上の66社のうち、従来の対面型の会社説明会を「昨年より減らした」企業が約2割もあり、「昨年同様」の企業と合わせると、計56%に上った。逆にウェブでの会社説明会を「減らした」企業はゼロで、「増やした」と「昨年同様」が50%ずつだった。
「企業は一度に多くの学生とコミュニケーションできるし、学生側も時間や場所の制約がない」と、調査担当者は双方のメリットを指摘する。企業の採用活動は昨年度から12月解禁に変わり、2カ月短くなったため「序盤の活動をネットに移す企業は今後さらに増える」(同)見込みだ。