サーベラスは、売り出し価格を引き上げようと、西武HDに企業価値を上げるリストラ策を提案。具体的には(1)西武多摩川線、同秩父線など不採算路線の廃止(2)プリンスホテルのサービス料を現行の10%から20%に上げる(3)JR品川駅周辺の再開発案の策定-などだ。一連の提案について西武HDは「地元に根ざした鉄道会社として、路線廃止は考えられない」(幹部)と反発。主力行のみずほコーポレート銀行も同じ考えだ。
サーベラスは主に外国人株主から株式を買い集める意向。3分の1超の取得に成功すれば、西武HDはリストラ策の実施を強いられる可能性があり、再上場が遅れかねない。