2013.3.8 07:00
携帯電話3社の月別契約純増数【拡大】
携帯電話大手3社が7日発表した2月の携帯電話(PHS含む)の契約数によると、NTTドコモは新規契約から解約を差し引いた数が14万3400件のプラスとなった。1月は1万2900件のマイナスと昨年11月以来、2カ月ぶりに純減となったが、2月上旬に発売したソニー製のスマートフォン(高機能携帯電話)「エクスペリアZ」など春商戦モデルの販売が好調となったのが要因。
2月の純増数は、ソフトバンクモバイルが25万5300件のプラスで、14カ月連続のトップとなった。KDDI(au)は21万2700件のプラスだった。両社とも米アップルの人気スマホ「iPhone(アイフォーン)5」や、1月末から開始した学割キャンペーンなどが契約増に貢献した。
通信会社を変えても同じ番号を使える「番号持ち運び制度(MNP)」ではKDDIが6万2900件の転入超で、17カ月連続のトップ。ソフトバンクモバイルが3万1200件の転入超と続いた。
一方で、ドコモは9万3200件の転出超と依然、厳しい状況が続いている。ドコモもKDDIやソフトバンクと同様に、学割や契約者向けの割引キャンペーンを展開しているが、他の2社への顧客流出に歯止めがかかっていない。今後も流出が続けば、アイフォーンの取り扱いを含めた抜本的な戦略の見直しを迫られそうだ。