三菱重工・宮永次期社長 日立との火力合弁 「売上高最大2兆円目指す」

2013.3.7 08:00

三菱重工業の次期社長に内定している宮永俊一副社長=東京都港区の三菱重工業本社

三菱重工業の次期社長に内定している宮永俊一副社長=東京都港区の三菱重工業本社【拡大】

 三菱重工業の次期社長に内定している宮永俊一副社長は6日、フジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、日立製作所と火力発電事業を統合して設立する合弁会社について1兆5000億~2兆円の売上高を目指す考えを明らかにした。現在、両社の火力発電事業を合算した売上高は1兆1000億円だが、統合による相乗効果を見込んでいる。

 宮永氏は、統合でガスタービンの品ぞろえが豊富になり、海外進出でも補完関係があるとしたうえで、「(発電メーカー世界2位の)独シーメンスの事業規模が1兆5000億~2兆円ぐらいなので、それには追いつきたい」と説明。営業拠点や管理部門の集約などで、効率化も進める方針を示した。

 三菱重工は12年度に3兆円を見込む連結売上高を将来的に5兆円にする目標を掲げている。

 宮永氏は、重点分野として発電事業に加え、「MRJ(三菱リージョナルジェット)」など民間航空機と、肥料製造など化学プラント事業を挙げ、「経営資源を集中的に投入し、売上高を増やしていく」と強調。さらに、産業機械分野でのM&A(企業の合併・買収)についても前向きな姿勢を示した。

  • 【底流】世界狙う“スーパー重電”誕生 三菱重と日立が手を組んだ理由
  • 火力発電、進む合従連衡 東芝・GE、三菱重工・日立
  • 三菱重工、MRJ新工場建設へ 愛知県内で14年度にも着工

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!