関東地方などで1日、春一番が吹き、春到来が近づいている中で、日用品各社は早くも防臭効果を前面に打ち出した男性向け発汗対策商品を相次いで投入している。
2011年に起きた東京電力福島第1原発の事故をきっかけに節電の機運が高まり、制汗剤や汗ふきシートなどを使う男性が増えたためだ。各社とも男性が気にする「臭い」に着目、従来品より吸汗性に優れた新商品を追加するなどして消費者取り込みを狙う。
小林製薬は2月、衣服の脇部分に貼って汗染みと臭いを防ぐ「MEN’Sあせワキパット Riff(リフ)」を発売した。女性向けに展開してきた従来品は「売り上げの約7%は男性が購入する」(同社)ことから、男性向けに汗の吸収量を1.5倍に高めた。店頭で手に取りやすいよう「汗」の文字を大きく載せた黒いパッケージに入れた。発汗前に肌着などに吹きかける新商品「デオインナー」などとあわせ、4~9月の暑さ対策商品全体の売り上げを前年同期比17%増の36億円に引き上げる計画だ。