大手生命保険4社が今年4月から改定する保険料率が25日、出そろった。第一生命保険、住友生命保険が主力商品の値下げに踏み切り、最大手の日本生命保険は大半を据え置く一方、明治安田生命保険は主力商品を値上げする。ネット系生保や損保系生保の台頭で競争が激化する中、価格戦略で対応が分かれた格好だ。
25日に発表した第一生命は、新規契約全体の5割弱を占める主力商品「順風ライフ」で、20~30代中心に3~6%保険料を引き下げる。
例えば、30歳男性(死亡保険金3000万円)の場合、4月からの月額保険料は、現行より494円(3.5%)安い1万3487円。「少しでも手ごろな価格で子育て世代を獲得したい」として、手薄な若年層の確保を目指す。
住友生命も価格競争力で優位に立つ狙いで、主力商品で平均2~3%、最大約1割の値下げを決めた。日本生命は約9割の商品の保険料を据え置く。同社は昨年4月に商品体系を刷新したばかりで「顧客の分かりづらさを考慮した」ためだという。