2013.2.23 12:02
任天堂・岩田社長【拡大】
任天堂の据え置き型ゲーム機「Wii U(ウィー・ユー)」が、値下げの決断を迫られている。
米調査会社NPDがまとめた1月の北米ゲーム販売台数が、わずか6万台弱と他社の据え置き型ゲーム機を含めても、過去最低の水準に落ち込んだためだ。ソニーが年末に次世代ゲーム機「プレイステーション(PS)4」を発売すると発表し、今年のクリスマス商戦は激しい競合が想定される。それだけに、遅くとも年末までには値下げに踏み切らざるを得ない状況だ。
販売“大ブレーキ”
NPDがまとめた米国小売業の1月のゲーム機販売台数(5週間)は、ソニーのPS3が約20万1千台、マイクロソフト(MS)のXbox360が約28万台となったが、昨年11月に発売されたばかりのWii Uは約5万6千台と大幅に減少した。
米国のゲーム市場は、日本の2~3倍の規模を持つ世界最大のマーケットだ。クリスマス商戦の反動で、1月の消費が落ち込む傾向が強いが、Wii Uの場合、発売直後の11、12月も販売台数は月10万台前後にとどまっている。