神戸製鋼所は22日、栃木県真岡市にガス火力発電所を建設すると発表した。建設に必要な環境アセスメント(影響評価)などを経て、2019年をめどに稼働を開始する予定。投資額は約1000億円。出力は大型の原発1基分に相当する140万キロワット。独立系電力事業者(IPP)として運営する。
東京電力が老朽化した火力発電所を建て替えるために計画する合計出力1000万キロワット規模の発電事業者の入札に応札する方針だ。
ガス火力発電所は真岡市の工業団地に建設し、高効率・省エネルギー型の「ガスタービン・コンバインドサイクル・システム(GTCC)」を導入する予定。東京ガスが敷設工事を進めている茨城県日立市から真岡市へのパイプラインを通じて、燃料となる都市ガスを調達するという。神鋼は「完成すれば日本初の本格的な内陸型火力発電所になり、電源分散化に貢献できる」としている。