2013.2.21 08:15
エコカー補助金終了の反動減などで今年の国内の新車需要が落ち込むとみられる中、「低燃費」や使い勝手の向上で人気を集めている軽自動車をめぐり、メーカー各社の競争が過熱している。
スズキは20日、軽自動車「アルトエコ」を一部改良し、ガソリン1リットル当たりの走行距離が二輪駆動タイプで33.0キロになったと発表。軽の燃費競争の攻防ラインはハイブリッド車(HV)並みに高まってきた。
一部改良したアルトエコでは部品の構造や車体の設計を見直し、従来より車体を約20キロ軽くした。2012年9月発売の「ワゴンR」で初採用した低燃費化技術「グリーンテクノロジー」も活用。トヨタ自動車のHV「プリウス」を上回る燃費性能を実現した。3月4日に発売する。
ダイハツ工業も低燃費化に積極的だ。12年12月に投入した主力の軽「ムーヴ」の新型車に低燃費化技術「e:S(イース)テクノロジー」を取り入れ、燃費を1リットル当たり29.0キロに向上させた。