ブルーレイディスク(BD)レコーダーの価格下落が続いている。地上デジタル放送への移行による駆け込み需要の反動減によるもので、「回復の兆しが出てきたテレビよりも深刻」(業界関係者)な状態だ。各メーカーはスマートフォン(高機能携帯電話)との連携などの新機能を搭載することなどで、需要喚起に取り組んでいる。
BCNによると、全国の家電量販店2448店舗でのBDレコーダーの1月の平均単価は3万8600円。10年1月の6万2000円から4割近く下落した。
同社の森英二アナリストは「年末商戦でも、売れ筋は型落ちの商品だった。平均単価は今後さらに下がる可能性もある」と予測する。
こうした中、各社が重視するのは「休みの日にまとめてテレビ番組を見たい」というニーズだ。この結果、大容量化や検索機能の使いやすさに的を絞った製品が増えている。