宝塚歌劇団、アジア進出本格化 新たなファン開拓へ (2/2ページ)

2013.2.18 08:00

台湾で上演されるレビュー「エトワールドタカラヅカ」(宝塚歌劇団提供)

台湾で上演されるレビュー「エトワールドタカラヅカ」(宝塚歌劇団提供)【拡大】

 ビジネスとしての海外公演に取り組むのは、国内の観客動員数に陰りが出てきたためだ。

 宝塚歌劇団の観客動員数は年間で約250万人。宝塚大劇場(兵庫県宝塚市)と東京宝塚劇場(東京都千代田区)を中心に地方でも公演しているが、2008年秋のリーマン・ショック以降、不況を反映して農協などの団体客が減少。学校に芸術鑑賞の授業として観劇を働きかけたり、演目にハリウッド映画やゲームの要素を取り入れるといった改革を進めてきた。

 それでも国内での成長には限界がある。宝塚歌劇団の村川研策企画室長は「宝塚歌劇は100年続いた日本を代表する芸術文化。アジアの方々にも、男性にも見てもらいたい」と意気込む。将来的には韓国や中国、香港、シンガポールへの進出も視野に置き、現地で関連グッズやDVDなどの販売も展開。訪日観光客の誘致も検討する。

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