広瀬 そんなときにロサンゼルスに留学していた友達のもとを訪ねたんです。マイケル・ジャクソンやホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオンの全盛期です。20ドルくらいの安いチケットを手に入れてコンサートに行きました。それで感じたんです。「この音楽だね、私がやるのは」って。初めて音楽の楽しさを感じて、「マイケルに曲を提供したい」と思いました。
--大学はどうしたんですか?
広瀬 帰国してすぐに親に「大学を辞めさせてください」ってお願いしました。卒業だけはするように説得されたので、「単位は取得して卒業するから、好きなことをさせて」ってお願いして。
--ロサンゼルスで音楽の勉強を始めたのですか?
広瀬 マイケル・ジャクソンのボイストレーナーを務めたセス・リッグスさんが開いている教室を見つけたんです。すぐに応募しました。マイケルに曲を提供したいという一心でだったんです。すると「君は面白い声をしているから、歌の練習をしなさい」って言われました。それでポップスの作曲と並行して歌の勉強も始めることになりました。