全国でリサイクルショップ「良品買館」「キングラム」を運営するベストバイは、毎週正社員約100人一人ひとりと社長との間で、欠かさず交換日記を続けている。
店舗の拡大とともに社員数が増加するのにともない、経営トップと一線の社員との関係が薄らぐことに危機感を感じた福嶋進社長(55)が一計を案じて開始した。一方で、若い店長の“人間教育”の場にと、毎月泊まりがけの合宿も実施。何かとビジネスの妨げになる“ギクシャクした人間関係”の追放に効果を上げている。
「お客さまが常に得する価格」で販売
ベストバイは福嶋社長が平成15年に設立。同年10月に大阪府茨木市内に「良品買館」1号店をオープンした。「世間でリサイクルへの関心が高まっていた時期で、現場を回りながら独学でノウハウを吸収した」と振り返る。
同社は買い取った商品を販売する際のルールに「2週間で売れる値段」を心がけている。店頭に並べてすぐに売れるようでは安すぎ、2週間を過ぎても売れない場合は高すぎるという考え方だ。そこには「お客さまが常に得をするように」という福嶋社長の経営理念があり、それが社名そのものになった。