通勤電車の車内や街中、勤め先、教室などで、片手に持ったディスプレーを指で操る姿を目にする機会が増えた。「タブレット端末」と呼ばれる新しい情報端末だ。パソコンより手軽に扱えることから、急速に普及している。いったいどんな魅力があるのか。(是永桂一)
タブレット端末は、スマートフォン(高機能携帯電話)とノートパソコンの間の大きさで、画面サイズが7~10インチ程度の薄型通信端末の総称だ。タブレットとは英語で持ち運べる「錠剤」や「小さな板」のことで、まさに見た目通りに名付けられたといえる。
キーボードがなく、画面に指などで触って操作するのが一般的で、電子メールやウェブサイトを閲覧できるほか、動画や音楽、電子書籍などを取り込んで楽しめる。パソコン並みの性能で写真や動画の撮影もできるうえ、どこでも持ち運べる手軽さを併せ持つ。ニュースや地図、ゲームなど豊富なアプリケーション(応用ソフト)が用意されているのは、スマホと同等だ。