格安航空会社「LCC」の国内線の利用率が2%未満にとどまることが、リサーチ会社「クロス・マーケティング」(東京都中央区)の調査で分かった。
遅延・欠航の不安から敬遠され、利用されない傾向にあることも浮き彫りになった。
調査は昨年12月、首都圏や関西圏に住む20~69歳の男女約1万8600人を対象にLCCへの意識などを聞いた。
それによると、「国内線で利用したことがある航空会社」(複数回答)は、「ANA」(72・9%)、「JAL」(70・5%)など大手が高かった。LCC3社は、「ジェットスター・ジャパン」(1・7%)、「エアアジア・ジャパン」(1・6%)、「ピーチ・アビエーション」(1・4%)と、いずれも2%未満にとどまった。
LCCの未利用者416人を対象に「利用しない理由」(同)を聞いたところ、「遅延・欠航の不安」(46・9%)が最多。次いで、「安全面の不安」(34・1%)だった。
また、利用経験者600人に「格安の代わりに許容できること」(複数回答)を聞いたところ、「インターネットだけの予約」(84・5%)が最も高かった。