“アマゾン流”で変わる楽天 EC市場のビジネスモデルはいま (1/4ページ)

2013.1.25 06:30

【フォーカス】楽天(上)

 国内最大のインターネットショッピングサイト「楽天市場」を運営する楽天のEC(電子商取引)事業のビジネスモデルが変わってきた。

 多様な商店を招いて市場の“場”を貸す不動産業的なモール経営から、金融決済、配送・物流までも自らが手がけるビジネスモデルへの転換が急ピッチで進む。

 EC市場の巨人、米アマゾンの日本法人やヤフーなど競合の追い上げに競争力の底上げを迫られているためだ。今春にはリクルートホールディングスもEC事業に参入するなど競争が激化する中、楽天は国内トップの座を守りきれるか。

 競合の追い上げ激化

 仕事始めの1月4日。楽天の三木谷浩史会長兼社長は創業地にほど近い東京・港区の愛宕神社を訪れ、「ベンチャー・スピリットを忘れないよう誓った」(三木谷氏)。48歳の年男となる今年、改めて挑戦心を奮い立たせる三木谷氏の念頭にはライバル、アマゾンへの対抗心もあったはずだ。

サイト訪問者数ではライバルのアマゾンとほぼ拮抗

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