電子情報技術産業協会(JEITA)が15日発表した国産の携帯電話とPHSの2012年11月の国内出荷台数は、前年同月比4・3%減の196万台となり7カ月連続で前年を下回った。12年1~11月までの累計出荷台数は約2500万にとどまり、2年連続で年間3000万台を割り込むことが確実となった。
スマートフォン(高機能携帯電話)は前年同月比27・8%増の115万1000台と5カ月連続で伸びているが、従来型携帯電話やPHSの落ち込みが影響した。JEITAの統計は国内メーカーが主な対象で、国内市場でも高いシェアを持つ米アップルや韓国サムスン電子などの製品は含まないため、実際の日本市場はこの統計よりも多い。
11月の出荷台数の内訳は、携帯電話が前年同月比3・5%減の186万8000台で、PHSは同18・8%減の9万2000台だった。携帯電話にスマートフォンが占める割合は58・7%だった。