平成25年春。大阪が大きな変貌(へんぼう)を遂げる。“最後の一等地”とされるJR大阪駅北側の再開発地区「うめきた(梅田北ヤード)」の先行開発区域が4月下旬に街開きを迎えるためだ。経済効果は年間約1500億円。昨年11月に全面開業した阪急百貨店梅田本店などとともに、大阪キタが集客の核として存在感を増しており、関西経済再浮揚の起爆剤となりつつある。
大阪のランドマークに
JR大阪駅北側では、道行く人々が一様に南北にそびえる4棟の高層ビルの威容を仰ぎ見る。三菱地所や阪急電鉄など12社が整備を進める、うめきたの先行開発区域「グランフロント大阪」。街開きを前に、すでに新たなランドマークとして定着しつつある。
4棟はJR大阪駅に近い方からA、B、Cの3ブロックに分かれる。A、Bブロックに入る商業施設「グランフロント大阪 ショップ&レストラン」は店舗面積約4万4千平方メートルで、駅に直結する施設では国内最大級。飲食やファッションなど266店舗は“くつろげる空間”を重視する。