浜岡原発“急がば回れ戦略” 津波対策、異例の1年延長 (1/5ページ)

2013.1.4 08:00

浜岡原発の防潮堤工事を視察する経団連の米倉弘昌会長(左端)=平成24年10月、静岡県御前崎市(内山智彦撮影)

浜岡原発の防潮堤工事を視察する経団連の米倉弘昌会長(左端)=平成24年10月、静岡県御前崎市(内山智彦撮影)【拡大】

 菅直人首相(当時)による超法規的な要請を受け、平成23年5月に運転停止に追い込まれた中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)。その後も津波対策工事の追加や工期延長を発表、さらには5号機のトラブル検証が長期化の様相をみせ、再稼働への道筋は見通せない。

 しかし防戦一方にみえる中部電があえて持久戦に持ち込んでいるとの指摘もある。工事などが長引く間に地元理解に努め、情勢が好転するのを見極めるというのだ。関電管内をはじめ全国の原発停止ドミノのきっかけとなった浜岡の“急がば回れ戦略”は功を奏すか。

 切り札のはずが…

 「工期が延期するのは厳しいが、津波対策をやり切ることが再稼働の判断につながる」。24年7月、中部電の水野明久社長は、浜岡の津波対策工事の完了が当初予定より1年遅れて25年末になると発表した。工事完了は再稼働の条件で、これで再稼働は26年以降となることが確定した。

当初は高さ18メートルを予定していた

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5000円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!