グリーやディー・エヌ・エー(DeNA)など東京のソーシャルゲームメーカーが、大阪での開発拠点設立を加速させている。東京に比べ家賃が安いという事情もあるようだが、ソーシャル関係者からは「関西の家庭用ゲーム機メーカー出身の技術者が欲しい」という“本音”も見え隠れする。国内で急速に普及するソーシャルゲーム市場に押され苦戦する任天堂などは、優秀な人材が奪われることでさらにピンチに陥る恐れがある。
ソーシャルゲーム「経験者求む」
「家庭用ゲーム機メーカーの経験者は、大歓迎」
9月に大阪市北区で初の関西拠点を設立した、スマートフォン(高機能携帯電話)向けゲーム開発メーカー「エイチーム」の担当者は、そう話す。同社が拠点で雇った約20人の中には、関西の家庭用ゲーム機メーカーに勤めていた技術者が数人存在するという。