トヨタ自動車グループの労働組合でつくる全トヨタ労働組合連合会の執行部は13日、2013年の春闘で、ベースアップ(ベア)にあたる賃金改善分の統一要求を4年連続で見送る方針を固めた。
長引く景気低迷の影響や、円高でグループ各社の輸出採算が悪化するなど業績が低迷していることが要因。
同日、全トヨタ労連の執行部が愛知県豊田市で来年の春闘に向けた方針を協議した。今後、傘下労組で議論を進め、来年1月に開く中央委員会で正式決定する。
一方、ベア要求を見送るかわりに、定期昇給の維持や、年間5カ月分以上のボーナスは要求していく方針。
自動車産業で最大勢力の全トヨタ労連は、春闘の相場作りに大きな影響力を持つだけに、ベア要求の見送りが正式に決まれば他産業の労組の要求にも影響を与えそうだ。