三菱自動車は11日、逆輸入車として国内でも一時期人気となった北米専用モデルのスポーツ車「エクリプス」の米国生産を中止したことを明らかにした。
販売活動も年内に終了する。米国工場ではエクリプスだけでなく北米専用モデル4車種の現地生産をすべてやめており、世界戦略車のSUV(スポーツ用多目的車)の生産を始めた。エクリプスは国内販売も6年前にやめており、24年間の歴史に幕を閉じる。
エクリプスは1989年、米クライスラーとの合弁工場(イリノイ州)で生産を開始。同年の米最優秀デザイン賞に輝くなど話題となった。
ただ、「低燃費化などの全面改良しなかった」(同社幹部)ことなどから、エクリプスなど北米専用4車種は販売が低迷。