国内携帯電話大手3社が7日発表した11月の携帯電話・PHS契約数によると、NTTドコモは2007年8月以来、5年3カ月ぶりとなる減少に転じた。
新規契約から解約を差し引いた純減数は4万800件で、発表を始めた1996年1月以降で過去最大の落ち込み。
米アップルの人気スマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」を扱っていないことから、アイフォーンを販売するKDDIとソフトバンクモバイルに顧客が流れる格好となった。
通信会社を変更しても同じ番号が使える「番号持ち運び制度(MNP)」の利用でもドコモは苦戦し、21万2100件の転出超過と06年10月の制度開始以降で最悪の水準となった。
ドコモは巻き返しに向け、利用期間が10年を超える顧客が高速データ通信サービス「Xi(クロッシィ)」対応のスマホを購入した場合、基本使用料を1年間無料にするキャンペーンなどを10月から展開している。